漠然と、古本屋をやろうとする人はいないと思います。多分、最初から百坪単位の大型店をやる
ような資金のある人は別として、普通は、五坪から十坪の小さな店からスタートするものです。
となると、せいぜいが半間幅の本棚が二十本と平台ぐらいしか置けません。本棚一本に入る本は
単行本で三百冊ぐらいですから、一万冊もあれば店らしい雰囲気は出ます。いや、一万冊、多くて
も一万五千冊がキャパですから、それしか店には入らないということになります。田舎で、競合店
のいないようなところでは、何でも売りにきますから、すべての商品を取り扱いたいところでしょ
うが、いずれ店はいっぱいになってしまいます。
競合店の多い都会では、今度は本が入ってこない悩みを抱えます。
そこで、店を開く前に、誰に何を売るかということを決めてかかることが大事です。ひとつの街
に古本屋が何軒もあるなら、我が店の特徴はと、他店と差別化できる顔が欲しいところです。
古本だけでは食えないからと、複合型の店の形態は、神保町でも見られます。それはそれで、面
白い店ができるので、ターゲットを決めることから、形態を選ぶことが大事だと思います。
全国にはいろんな話題を呼ぶ店があります。